Hola! IE Business School に留学しております放蕩者です。
この留学で密かに楽しみにしていたことは、ヨーロッパ各国を旅行し、各国での入出国のスタンプを集めることでした。そして、パスポートに押されて各国のスタンプを眺め自己満足に浸ることでした(案外、これを楽しみにしている日本人の旅行者は多いと思います)。
残念ながら、この期待は見事に裏切られました。
今回は、フランクフルト経由でマドリッドに入国したのですが、フランクフルトで入国スタンプを押さたのみで、マドリッド空港では入国審査すらありませんでした。わざわざスペイン大使館まで留学ビザを取得したにも関わらずです。
また、その後は、ポルトガルからギリシャまで地中海沿いを旅行したのに、アルベニアとクロアチアの国境までパスポート提示すら求められませんでした。結局、その後もパスポートの提示を求められたり、求められなかったりしました。また、求められてもスタンプは通常押してくれないので、今回のスタンプ集めは完全に失敗に終わりました。
旅行後に知ったのですが、これはシェンゲン協定によるものです。
シェンゲン協定を知ってました?
シェンゲン協定とは、ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定であり、現在で欧州26ヵ国が協定を結び、シェンゲン圏となっています。シェンゲン圏では渡航者が圏内に入域、または圏外へ出域する場合には国境検査を受けるが、圏内で国境を越えるさいには検査を受けないことになっており、この点で単一の国家のようになっている(出典:Wikipedia)。
まさにこの図の通りシェンゲン圏の国は、パスポート提示がなく、圏外の国はパスポートの提示が求められました。こんな協定があるとは全く知りませんでした。この協定のおかげで国境の手続きがなくなり、人の移動や物流などが円滑に行く点では便利ですが、テロリストや移民の問題などを考えると難しいです。
また、日本人ならEU諸国は最大で180日間ビザなしで滞在できると思っていましたが、これも実は間違っていることをしりました。外務所HPによると、2014年10月からシェンゲン領域に短期滞在目的で渡航される場合、最大180日滞在から90日滞在になったそうです。
ということは、上図のシェンゲン圏に最大90日間しか滞在できないということです。もし、3カ月以上ヨーロッパを旅行するなら、圏外に出て再入国しなくちゃいけないということです。
ということで、欧州に留学もしくは旅行する際は、このシェンゲン圏を意識しないと、気づけば違法滞在になっていることもあり得るので、気をつけて下さい。
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