N氏と共に、フランスはパリのESSEC Business Schoolに留学中のYです。真面目で優秀なN氏とは異なり、僕はフランスの地で漫然と日々を過ごしています。よく言えば高等遊民、実際は単なる怠惰。充電のつもりで留学に臨みましたが、既に過充電で液漏れ状態です。
というのも、渡仏から一ヶ月間、授業は午前中の語学クラスのみ。大学時代の夏休み以来の圧倒的な余暇を手にして、戸惑いを隠しきれておりません。(普通の人は、その余暇を使って勉強する)
無為な生活への恐れから逃れるように、必死にあちらこちらへと出掛けるも、少しずつネタ切れに陥り、いよいよここ2、3日は部屋でのんびり過ごしています。定年後の自分の暮らしぶりが今から心配です。
さて、ESSECの紹介という重責はN氏が十分に果たしてくれたので、何を書くべきか思いあぐねたのですが、取り敢えず3週間近く生活をしたこともあるので、無邪気でありきたりな見聞録をメモランダムに書き散らしておきます。陳腐な意見と間違った情報のオンパレードであることは言うまでもありませんが、フランスにお越しの際はご参考まで。
★ヨーロッパで相次ぐテロ事件の影響か、シーズンの問題か、今、パリの街中に日本人の姿がぜーんぜん見られない。道を歩いていて見かけるアジア人の比率は、だいたい中国:韓国:東南アジア:日本=4:3:2:1。そもそもアジア人の数も、数年前に比べるとぐっと数が減っているように思えます...。
★中国人と韓国人と日本人のヘアスタイルと化粧とファッション、相当に標準化が進んでいるような。ジェリービーンズのように色鮮やかなジャケットを着こなしたおばちゃん集団(韓国)や、土色のダウンジャケットに身を包むおじさんたち(中国)は姿を消して、もはやどの観光客がどこの国から来たのか、一瞥しただけではわからない。情報インフラの進展に伴う収斂進化、どこか味気ないよ〜な。
★9月上旬にコートダジュール(ニース・カンヌ・モナコ)に一人で行き、青い空、白い砂浜、ネオン輝くカジノを堪能。モナコのカジノで延々とルーレットに向き合い、期待値通りのプラスマイナス0(100ユーロ→200ユーロ→50ユーロ→150ユーロ→100ユーロ)でフィニッシュ。ちまちま倍率を考えて賭けていると、だんだんとさもしい気持ちになっていくね。やるなら丁半で一気にドカンと。
★劇場に足を運んで気付いたこと。曲間に観客がほとんど咳をしない。日本では、曲が終わったと同時にゴッホンゲエゲエ、待ってましたといわんばかりに観客が喉を鳴らし始めるのだけど。観客の年齢層を見ても、日本と変わらぬ平均年齢70歳(目測)。日本人の喉が特別なの?それとも隣の人が咳をすると自分も喉を鳴らしたくなるという、共鳴効果?
★都心と郊外の食材の価格差たるや、狂気の沙汰。パリのレストランで1本8ユーロのハイネケンが、セルジーの量販店では20本11ユーロ。初めてこの価格を見たとき、衝撃的すぎて、ついついビールを40本買ってしまいました。
もっと書こうとしていたんですが、意外と書けないもんですね〜。日常の細かい点にアンテナを高く張りつつ、日々暮らしていきたいと思います(勉強もちゃんとします)。
ではでは、そろそろハイネケンを飲んで寝ます。また書きますね。
セルジーの市民祭 |
ニース |
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モナコ |
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