Friday, October 14, 2016

IIMA life #6 ムンバイ旅行withえびさん

ナマステ!

先週末にえびさんと一緒にムンバイ旅行へ行ってきました。インド滞在中に一度は一緒に旅行しましょうとえびさんと話していたのですが、一度と言わず何度も行きたくなるくらい充実した旅行でした。

僕たちの旅はインド一の乗降客数を誇る、かつ世界遺産に登録されているチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅に向かうローカル電車から始まりました。
IIMAの学生にムンバイで何をしたらいいかと聞いたら、「インドの文化を体験したければローカル電車に乗るのが良い」といたずらな気味な笑顔とともに言われ、興味が湧いていました。以下の写真にあるように、ドアは全て開放されたまま走ってきます。笑
これに乗った日は土曜日だったので全く混んでいなかったのですが、平日の通勤時間は屋根に乗っている人も本当にいるそうですし、ドアから落ちる人もいるそうです。。。
なので本当のインド文化の体験はできていないようです(体験しなくて良かったです)。

 「オープンエアートレイン」 by ガイド
運行中
とりあえず無事に上記の駅に着きました。そこから最初に向かったのは、僕が行きたかったレオポルドカフェという19世紀後半からあるレストランです。ラファエルがおすすめしてくれた「シャンタラム」という小説の中で主人公がよく通っているカフェで、実際に行ってみたいと思っていました。
ちなみに、代々旅行客が集まる場所だったということで、2008年に起きたムンバイのテロではここがテロリストに攻撃されるなど、いろいろな意味で有名な場所です。
大したことない普通のレストランなんですけどね。笑

レオポルドカフェ

レオポルドカフェから歩いて5分くらいのところにインド門があります。イギリス植民地時代に建てられた歴史的建造物ですが、まあこれまたただの大きな門です。

インド門

インド門の裏は海になっていまして、そこから船で一時間強の船旅を経て、世界遺産の洞窟と石像のあるエレファンタ島に行きました。ムンバイの観光場所としてはかなり有名なようなので、えびさんも僕も期待に胸を膨らませていきました。
しかしですね、正直これも大したことないんですよね。すごいものを見た!となんとか自分たちを信じ込ませようと努力してみましたが、どうしてもモヤモヤ感ばかりが募るんですよね。インドの観光地に多大な期待をかけるのはやめようと決めた瞬間であります。笑

エレファンタ島
エレファンタ島の洞窟内

ただ、個人的に面白かった出来事は、インド人のおばさんが「10ルピーで私の写真を撮っていいよ」と言ってきたことです。ペットボトルを手で支えながら頭の上に乗せて立っているだけのおばさんなので正直全く価値ないのですが、この事実にネタ性を感じて一枚一緒に写真を撮ってもらいました。
インド人の普通のおばさんと

帰りの一時間強の船旅では、海が荒れ狂っていたため海水でびしょびしょになり、よりモヤモヤ感が募りました。
その後、カレーばかりの日常から逃れるべく、夜ご飯にタージマハルホテルという高級ホテルの中にある日本食レストランに行ってきました。日本から取り寄せたという新米は沁みましたね、えびさん!

タージマハルホテルの日本食レストラン



そして二日目!
ダラビというスラムをガイドに案内してもらうスラムツアーに参加してきました。

最初に向かった場所は、ドービーガートという100年以上の歴史を持つ巨大な屋外洗濯場です。主にムンバイにあるホテルや病院の洗濯物を一挙に請け負い、とにかく洗濯しまくっています。ここに頼んでしまう方が安いということみたいです。
すぐ後ろには高層のビルなども見えており、コントラストがすごいですね。

ドービーガート



その後、実際にダラビのスラムにガイドとともに入ってきました。残念ながら、スラムの人たちの生活シーンにお邪魔しているということで、彼らのプライバシー保護のため写真は一枚も撮ることができませんでした。

スラムの生活といえば、衛生環境最悪で、悪臭を放っていて、家が密集していて、とにかくカオスというようなイメージでしょう。確かに、僕たちの感覚で考えればそういう部分もたくさんありました。しかしスラムには、スラムの秩序やシステムがしっかりあり、その中で住人は懸命に、そして楽しんで生きていると感じました。

スラム印象に残っていることをもう少し具体的に書きたいと思います。
  1. 人が一人ギリギリ通れるような道もあるほどの密集度ですが、どの家にもちゃんと住所があるということには驚きました。手紙とか本当に届くのかよくわかりませんが笑
  2. スラム内の主なビジネスとしては、プラスチックのリサイクル、動物のレザーによる財布やバッグの生産(ダラビというブランド品も販売している)、ツボの生産などがありました。それぞれのビジネスごとにそれぞれのエリアがあり、その中で分業が行われているようでした。
  3. ほぼボランティアベースですが小学校もあり、子供達はそこでパソコンも習うことができるようです。若干記憶が曖昧ですが、そこを卒業して大学に入っている人もいるとか言ってた気がします(えびさん、もし違ったら訂正お願いします・・・)
  4. 物乞いしてくる人がたくさんいるのかと思っていたら、一人も物乞いしてくる人はいませんでした(ガイドがいたからかもしれませんが)。むしろ生き生きとしている人も意外に多く、子供に関しては無邪気に握手を求めてきたり、挨拶してきたりとかなり明るかったです。
  5. 両腕のない男の人がうつ伏せで倒れているのを見た時は、かなり心がざわつきました。あの倒れ方は、寝ているという感じではなかったです。
ガイド曰くこのスラムは五つ星のスラムらしく、最も良いスラムのようです。そのためもっとひどい環境のスラムは、本当にカオスなのかもしれません。しかし、スラムの中にも十分に人間的な生活を送りっている人たちがいるということを知れて、少し救われたような気分になりました。



スラムツアーのガイドと

今回のムンバイ旅行で最も行ってよかったのは、圧倒的にこのスラムツアーでした。ガイドもとても親切かつ丁寧に説明をしてくれて、とても勉強になりました。ムンバイに行く機会があれば、スラムツアーで是非検索してみください!きっとスラムのイメージが少し変わりますよ!

と言いつつも、その後、超近代的なショッピングモールに行き、かなり安心感を感じたことから、やはり自分は日本人で、都会っ子だなと再認識しました笑



ショッピングモール

数ヶ月前にインド進出を果たしたMUJI

長編のブログにおつきあい頂き、ありがとうございました。えびさんとお別れした後、本当はエローラとアジャンタという世界遺産に一人で行ってきたのですが、力尽きたのでこれで終わります。一言言うとすれば、インドの観光地に期待しないと決めた僕ですが、この二つの世界遺産を見た瞬間、インドを見直しました。笑

次回のブログは、今IIMAで行なわれているスポーツフェスティバルと、それに関連してIIMAのクラブ活動について書きたいと思います。僕も陸上の選手に選ばれたので、日曜に走ってきます!





ではまた!



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